2011年から始めて細々と継続しているこのブログでは、
これまでに幾度となく「モデル」について語ってきた。
新規事業開発において「モデル」という概念が持つ重要性については、
年を追うごとにしみじみと感じる。
しかし悲しいかな、知財と関わる仕事をしていると、
その重要性というものがうまく理解されていないと感じるのことがよくあるのも事実である。
知財関係者がモデルに興味をあまり示さない実情について書いたのがこちらの記事。
以前、とある弁理士が自虐的に、
「弁理士を語る際に、弁理士は知財という属性を最上位に持ってきたがる」
と語っていたことがあったが、
彼は、自身のおかれている状況から抜け出して、
物事をより客観的に把握できる方という印象があった。
このような態度は、ビジネス開発においては非常に役立つものだ。
ある意味、自己否定をすることが、新規事業開発には必要だ。
自分の存在をも評価対象として客観視するという姿勢は、
ビジネス開発、ビジネスモデリングにも大きく役立つ技量のはずである。
そこで出てくるのが、操作対象としての「モデル」という概念だ。
モデルに対する操作を繰り返し、漸進的に進めていく
「イノベーションのシンプルモデル」を提唱したのがこちらの記事。