ページビューの合計

2013年5月8日水曜日

デザイン思考における人間中心アプローチ

デザイン思考における重要且つ基本的な考え方に、

「人間中心」というものがあります。 参考


この人間中心という概念を短絡的に理解しようとすると、


「マーケティング調査を行い、市場のユーザからの意見聴取を行う」


といった行動をイメージすると思われます。


これに対して、かつてスティーブ・ジョブスのいたAppleの製品開発では、

市場調査は行われていなかったようです


表面的には、これらの二つの考え方は正反対のようにも思えます。


しかし、製品やサービスをデザインする初期段階で行っていることは、

次のような事柄のはずです。


1.ユーザが自覚していないので、当然、表出させてこないニーズを探ること

2.ユーザの意見と、実際の行動は必ずしも一致しないので、ユーザの想いや行動の深層を探ること

3.キライなものについては明確に述べることができるが、スキ!なことについては、明確に述べることは案外難しいので、それを探ること

4.必要であることと、欲しいということの区別も案外難しいので、注意すること


これらをひとまとめにすると、

「視点の適用の仕方を意識する」

というように理解することができます。

誰のどのような視点であるのかを意識し、

それを表出化することが、人間中心アプローチの核心なのです。



0 件のコメント:

コメントを投稿