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2015年1月21日水曜日

デザイン思考の目的


"The goal is not to develop a solution, but rather to develop a series of repeated actions that are continually tested to refine and adjust results."

[デザイン思考は] 問題解決することが目的ではなく、

繰り返し検証にかけて結果を改善するよう、行動を反復することが目的である。



結果を急ぎすぎると、自分のプロジェクトや自社の事業にとっての可能性を

狭めてしまうということは、よく見られる現象ではないでしょうか?

行動を起こし、それを「検証にかける」ことで、行動を起こす前には持てなかった

視点や知識、物事の関係性を理解したり、新たに生み出すことが可能になります。


そもそも、最初に提示された問題は、本当に解決すべきものなのでしょうか?

問題解決とか、戦略的とか、トップダウンの仕事といえば聞こえが良いかもしれませんが、

誰の視点での問題解決なのかを、まず考えてみることは非常に大切です。


「デザイン思考」という方法論は、

表層的にはフローに沿って行動を起こせば実行できるようになっていることは事実です。

しかし、方法論の根底の思想や哲学を理解することは、

イノベーションを起こすためには不可欠であると思います。

では、どのようにすればそのように深い理解を得ることができるのでしょうか?

逆説的ですが、デザイン思考的な観点からは、深く考える前に、

まず実行してプロトタイピングしてみることが大切です。

当然ならが、失敗を許容する文化が必要です。

密なコミュニケーションも必要でしょう。

進」よりも、「」を意識するのが、ポイントであると思います。







2015年1月19日月曜日

Innovationに関しての名言

イノベーションや事業化を専門とする、海外のコンサルタントやアナリストたちのつぶやきや

ブログの中から有益な言葉を幾つか抜粋してみました。


"Failures are just a part in the innovation process."
(失敗することは、イノベーションのプロセスの一部である)

有能な人間だけを集めてしまうと、何がうまくいくかが事前に分かってしまい、

失敗しても挑戦するという試みを行うことが難しいものです。

かつての中央研究所のような組織からはイノベーションが生まれにくいことと一致していますね。


"Experimenting is a critical innovation skill."
(試してみることは、イノベーションの重要なスキルだ)

知識は、ある意味、他人の成功体験のタダ乗りです。

自ら把握した状況に対応するための方策を、自ら作り出してみることが大切です。


"Algorithms are certified production processes. (Roger Martin)"
(アルゴリズムは、成果を生み出すことが証明された方法である)

試すことを躊躇するのは、成功する方法論を期待しているからです。

既存の事業を滞りなく進めることを任務とする人が、

「実績のあること」を重要視するのは理解できますが、

その考え方で新たな事業を進めていくのは無理があります。



このようにしてみると、失敗することを躊躇するのは、

後戻りできないという戦後の経済復興のころからのメンタリティが

いまだ日本人の中に存在してるからかもしれない気がします。

私の年齢は今、40代ですが、これまでの人生を振り返ると、

良い意味でも、悪い意味でも団塊世代の影響を受けざる得ない状況下で過ごしてきました。

お世話になった面もありますが、何か新しいことをしようとしたときに、

必ず障害となってきたのも彼らだったという思いがあります。

昭和の呪縛から解放されることが、日本のイノベーションには重要であると強く感じます。