イノベーションや事業化を専門とする、海外のコンサルタントやアナリストたちのつぶやきや
ブログの中から有益な言葉を幾つか抜粋してみました。
"Failures are just a part in the innovation process."
(失敗することは、イノベーションのプロセスの一部である)
有能な人間だけを集めてしまうと、何がうまくいくかが事前に分かってしまい、
失敗しても挑戦するという試みを行うことが難しいものです。
かつての中央研究所のような組織からはイノベーションが生まれにくいことと一致していますね。
"Experimenting is a critical innovation skill."
(試してみることは、イノベーションの重要なスキルだ)
知識は、ある意味、他人の成功体験のタダ乗りです。
自ら把握した状況に対応するための方策を、自ら作り出してみることが大切です。
"Algorithms are certified production processes. (Roger Martin)"
(アルゴリズムは、成果を生み出すことが証明された方法である)
試すことを躊躇するのは、成功する方法論を期待しているからです。
既存の事業を滞りなく進めることを任務とする人が、
「実績のあること」を重要視するのは理解できますが、
その考え方で新たな事業を進めていくのは無理があります。
このようにしてみると、失敗することを躊躇するのは、
後戻りできないという戦後の経済復興のころからのメンタリティが
いまだ日本人の中に存在してるからかもしれない気がします。
私の年齢は今、40代ですが、これまでの人生を振り返ると、
良い意味でも、悪い意味でも団塊世代の影響を受けざる得ない状況下で過ごしてきました。
お世話になった面もありますが、何か新しいことをしようとしたときに、
必ず障害となってきたのも彼らだったという思いがあります。
昭和の呪縛から解放されることが、日本のイノベーションには重要であると強く感じます。
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