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2015年3月6日金曜日

コンサルティングと手法

コンサルティングを行う際には、何らかの確立された手法を活用することが多いと思います。

当然のことながら、コンサルタントは利用する手法について熟知していることが必要です。

しかしながら、あまりにもそのことを前面に押し出して依頼者と接触すると

一つの問題を生じさせてしまうものです。

それは、

小手先感

ではないでしょうか?

つまり、使い方はよくわかっているので、その点については信用できるのだけど、

「この人(コンサルタント)は、われわれの事業にどこまで入り込んで検討してくれているのだろうか?」

という疑念を生じさせてしまうのです。


このブログでたびたび取り上げているデザイン思考も、

近年では各種セミナーが実施されるようになり、新規ビジネスを起こそうとする方たちには

注目される手法になってきたと感じます。

ですが、デザイン思考における手法は、いざ実際に使おうとすると、

一般の方たちにはまだまだ複雑に感じるもののようです。

複雑に感じたり、小手先感を感じたりするのは、じつは

手を動かしていない

ことが理由です。

デザイン思考では、言うよりも、まず行動することが大切であり、

考えて話そうとするから、複雑性や小手先感に惑わされるのです。


デザイン思考を使う場合には、コンサルティングと呼ぶのは、少々問題だと私は思っています。

それはコンサルティングでは依頼者がレポートのようなもの、すなわち検討が完了して、

確証のある結果を求めていることがほとんどですが、

デザイン思考では一緒に悩んで漸進していくことが、その仕事内容となるものであり、

コンサルティングにおいて依頼者が期待している形態で結果をだすことはないからです。

むしろ、依頼者にも問題を突きつける、という作業が仕事となるので、

コンサルティングを標榜して仕事の受注を行うことには無理があると思います。








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