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2013年1月11日金曜日

デザイン思考を始めるために必要なこと

IDEO社が規定するイノベーションの構成要素には、次のものがあるとされています。

(1)技術的な実行可能性(Technical Feasibility)

(2)ビジネスとしての実現可能性(Business Viability)

(3)人間としての望ましさ(Human Desirability)

参考


(1)や(2)については、技術的観点、経営的観点からビジネス分析を行う際には、

当然検討する事柄であろうと思います。

(3)についてはどうでしょうか?


デザイン思考(Design Thinking)では、この(3)の視点を重要視していることを特徴としています。

(1)~(3)の構成要素は、積み上がってできるものではなく、

互いにオーバーラップして、その中心にイノベーションが存在すると、IDEOでは捉えています。


そしてイノベーションの実現のため、デザイン思考では、

(A)着想(Inspiration)

(B)概念形成(Ideation)

(C)実装(Implementation)

という3つの行動をとるのですが、
4つに分類する方法等もありますが、ここでは便宜上3つに分類します)

具体性のある(C)と比較すると、(A)や(B)は、より抽象的であり、漠然とした内容であるため、

これらをどのように行うのかは、技術者や経営者には分かりにくいものとなっています。


ポイントは、

独立性と多様性のある人から、
(これは、ユーザーであったり、顧客やクライント等が該当します)

彼(女)らの感性や知識をうまく引き出すということ

にあります。


専門性の高い技術者は、このような行動を行うのを苦手としている人が多いようです。



そのような方たちへのサポートとしては、

(a)思考様式を、左脳(論理重視)型から右脳(感性重視)型へと転換する

(b)直観を軽視しない

(c)漸進的に物事を進める

ことを理解してもらうことから、始めるのが非常に有効です。



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