(1)技術的な実行可能性(Technical Feasibility)
(2)ビジネスとしての実現可能性(Business Viability)
(3)人間としての望ましさ(Human Desirability)
参考
(1)や(2)については、技術的観点、経営的観点からビジネス分析を行う際には、
当然検討する事柄であろうと思います。
(3)についてはどうでしょうか?
デザイン思考(Design Thinking)では、この(3)の視点を重要視していることを特徴としています。
(1)~(3)の構成要素は、積み上がってできるものではなく、
互いにオーバーラップして、その中心にイノベーションが存在すると、IDEOでは捉えています。
そしてイノベーションの実現のため、デザイン思考では、
(A)着想(Inspiration)
(B)概念形成(Ideation)
(C)実装(Implementation)
という3つの行動をとるのですが、
(4つに分類する方法等もありますが、ここでは便宜上3つに分類します)
具体性のある(C)と比較すると、(A)や(B)は、より抽象的であり、漠然とした内容であるため、
これらをどのように行うのかは、技術者や経営者には分かりにくいものとなっています。
ポイントは、
独立性と多様性のある人から、
(これは、ユーザーであったり、顧客やクライント等が該当します)
彼(女)らの感性や知識をうまく引き出すということ
にあります。
専門性の高い技術者は、このような行動を行うのを苦手としている人が多いようです。
そのような方たちへのサポートとしては、
(a)思考様式を、左脳(論理重視)型から右脳(感性重視)型へと転換する
(b)直観を軽視しない
(c)漸進的に物事を進める
ことを理解してもらうことから、始めるのが非常に有効です。
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