ビジネス開発においては主観を的確に取り扱うPhaseが存在することを前回の投稿で指摘しました。
今回は、主観が的確に取り扱われていることを判断するには、どのような確認行動が必要かについてまとめたいと思います。
私が通常行っている方法は、大きく分けて
1.一つの主観に囚われない(即ち、多様な主観を引き出す)
2.引き出した主観(知識や経験)を構造化する(即ち整理する)
ということです。
このように表現してしまうと、行っていることはいずれも非常に当たり前すぎるので、これを読んでも関心されないと思います。
しかしながら、当たり前のことを愚直に実行するということは、ビジネス開発の方法論では非常に重要だと私は考えています。
なぜなら、方法論自体がシンプルで分かりやすいものの場合、新たなアイデアを生み出す行動に制約がかけられることなく、参加者が全力を注げる環境を作り出せるからです。
つまり方法論が複雑であると自ずとそちらに気を足られてしまい、次の段階で行う発想という行動に悪影響を与えてしまうからです。
技術者に特に注意が必要なのは、この段階では大まかに整理することで当面は十分であるということを理解することです。
技術者というのは、対象の物事をより深く理解しようとする性質を持っています。
そのため、物事の整理を始めると、必要以上に精力を注いでしまうという問題点があるものです。
このPhaseは、あくまでも発想を行う次の段階の準備段階と心得て、
「大まかに整理しておけば十分」
と考えるようにしたいものです。
ただし、やみくもに整理するだけでは不十分です。
引き出した(多様な)主観の対応関係、重要性、背景などを整理することで、
「ビジネス開発を行う意味」
を引き出せるような状態にすることが必要です。
このことが、次の段階の発想に好影響を与えるのです。
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