「事業のコア」だとか、「コア技術」、「コアコンピタンス」という表現は、知財と事業との接点においてよくみられる表現である。
しかし、人によって使っている意味が異なることも多い。
点としてのコアであったり、線や面としてのコアであったりする。
点としての意味で使っている人には、
事業の線や面(二次元、三次元)の視点が欠けることが多い。
事業は、点としての技術や知財だけでは立ち行かない。
こう言われれば、そんなの当たり前と思う人は多いが、
知財の現場でバリュー・チェインを語る人を見かけたことはない。
時間の座標軸の視点も欠けることが多い。
あっても、せいぜい特許期間の20年という話ぐらいだろう。
「コア」という表現自体が、広がりを排除する傾向があるのではなかろうか?
そういった意味で、Platformという表現を使うことを私は提唱したい。
自社のコアというと、頑なに排他的行動を行うことと結びつくが、
Platformという表現だと、もちろん排他的な行動をとることも可能だが、
自社内外で利用する、利用してもらうという利用関係の発想を生みやすい。
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