知財とビジネスの接点において「モデル」という概念を持ち出すことがある。
ところが、この概念が曲者であることが実に多い。
大抵の人はモデルに対して完璧であることを要求しているのが原因だ。
取り扱う事象を完全には捉えきれていないモノをモデルとして提示しようものなら、議論の参加者からの攻撃をうけてしまう。
建設的ではない場において、そのような攻撃はそのモデルのみならず、提唱者の貢献までも「使い物にならん」というレッテルを貼ることになる。
しかし、よく考えてみたまえ。
知財に結実しているとはいえ、技術には活用において不確実性が存在しているという事実を。
製品の製造や、マーケットへの対応においては、とてつもなく大きな不確実性が存在しているのだ。
そのような状況において、完璧なモデルなどあり得ない。
むしろ、完璧でないからこそ、議論の呼び水となりえるのである。
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