昨日はInputについて語りましたが、
今日はOutputの前段階の「処理」について。
以前、あの勝間さんの本で、
日本人はもっとアウトプットにこだわった方がいい
と書かれているのを読んだことがありました。
たしかに、日本人は勤勉ですから、
様々な情報を入手する努力を怠らないですよね。
これはこれで重要なのですが、頭の中は外から見えない。
それに、入れたつもりでも
ほとんど身についていないことが大半なんですよね。
だから、Inputはできるだけ気軽に行っておいて、
Outputする習慣を定期的に行うと、
周りから評価の対象となるのと同時に、
自分の中での理解も深まるのです。
Outputを積極的に行うためには、
まず、自分がInputとして集めた情報等について
頻繁に検索して、情報を自分の視点で整理しておくことが必要です。
検索のキモとしては、自分の興味ある対象を、
「意味空間」
として把握するということを、私は提唱しています。
日本人は興味ある対象を、
大抵はキーワードとしての名詞で把握していることが多いと思います。
物事をTopicとして捉えており、
主観の入る余地があるために、
その内容に自ずと幅が出てきてしまいます。
どのような視点で興味の対象を把握しようとしているのかが、
自分でもよくわからないのです。
そこで、自分が興味ある事柄は、
何を、どうする ことなのか?
これを意識するといいと考えます。
英語で表現しようとする場合、
動詞+目的語
ということになります。
例えば、日頃、「特許」というキーワードで
自分の興味を定義している場合、
おそらくは、
動詞=保護、 目的語=発明
という関係で捉えていると思われますが、
実際のところ、これだけが自分の興味の対象なのか、
それとも、動詞=活用、利用にも興味があるのか、
あるいは、目的語=著作物にも興味があるのか
こういったことを自然と意識するようになれるわけです。
更には、活用や利用とは、訴訟のことを意味しているのか、
それともビジネスとしての活用のことを意味しているのか、
こういったことを考えることで、
自分としての物事の捉え方が明確になっていきます。
このような目的意識は、Inputとしての情報検索の際や、
実際に収集して得た情報を整理する際の、
非常に有効な整理手段となりえるわけです。
このような整理手段を持つということは、
自分自身が興味の対象について
構造化して把握すること、
即ち、意味空間を持つことになります。
このような意味空間をもち、
世の中の情報を検索してみると、
自分の視点がどれほどユニークなのか、
共通した視点を持っている個人や集団がどこに存在しているのか、
こういったことが分かるようになります。
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